実験の目的
電子さいころのカウント速度を、人間の動体視力を超える速度まで高速化し、意図的な目押しを不可能にすることで、停止位置(さいころの目)のランダム性を確保する。
クロックの高速化手法
クロック周波数を高速化する手法については、製作課題15(電子ルーレット)で採用した方法と同様です。
発振回路の時定数を変更(コンデンサの容量を変更)することで、クロック周波数を大幅に引き上げ、高速なスイッチング動作を実現します。
動作確認と考察
高速化した電子さいころの動作検証映像を以下に示します。
スイッチ(SW)を押している間、セグメント上の数字(1~6)の切り替えが極めて高速になります。このとき、人間の目には残像効果によって、すべてのセグメントが薄暗く点灯しているように観測されます。
この状態では、どの数字で停止させるかを人間が制御することは不可能です。したがって、スイッチを離した瞬間に表示される数字は確率的にランダムとなり、「さいころ」としての機能が成立していることが確認できます。